初心者向け:NetSpotでWi-Fiの速度・電波干渉を簡単に分析する方法

2025年2月27日

今回は「NetSpot」という無償で利用開始ができるWi−Fi測定アプリを見つけましたので紹介します。


NetSpotを始めるために必要なハードウェア

NetSpotを活用するには、以下のハードウェアを準備してください:

  1. Wi-Fi対応デバイス
    • ノートパソコンまたはデスクトップPC(WindowsまたはmacOS)
    • Wi-Fi機能を搭載したモデルが必要です。
  2. Wi-Fiアダプタ(必要に応じて)
    • 内蔵Wi-Fi機能が古い場合や非対応の場合、外付けのUSB Wi-Fiアダプタを使用してください。
    • 最新のWi-Fi 6/6Eを利用する場合、対応アダプタの購入がおすすめです。
  3. ルーターおよびネットワーク環境
    • 分析対象となるWi-Fiネットワーク(2.4GHz、5GHz、または6GHz)が稼働中である必要があります。
  4. 必要スペック(ソフトウェアの推奨動作環境):
    • OS: macOS 10.12以降、またはWindows 7以降
    • メモリ: 最低2GB以上(推奨4GB以上)
    • ストレージ: 空き容量500MB以上

これらを準備することで、NetSpotの全機能を最大限に活用できます。

NetSpotの機能と活用シーン(周波数・規格対応を含む)

1. Wi-Fiエリアの可視化機能

  • 機能概要: Wi-Fi信号の強さをマップ上に「ヒートマップ」として表示。
  • 対応規格: IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax(Wi-Fi 6まで対応)
  • 対応周波数帯: 2.4GHz帯および5GHz帯(最新の6GHz帯は環境により対応可)。
  • 活用シーン:
    • 自宅やオフィスで「電波が弱い場所」を特定したいとき。
    • ルーターの周波数帯(2.4GHz/5GHz)の適切な選択を検討したいとき。
    • オフィスのフロア全体のWi-Fi信号を分析して、弱点を改善する際。

2. ネットワーク診断ツール

  • 機能概要: 接続中のWi-Fiの速度や安定性を診断可能。
  • 対応規格: Wi-Fi 4(802.11n)以降の最新規格に対応
  • 活用シーン:
    • 2.4GHz帯での混雑時、5GHz帯への切り替えを検討したいとき。
    • ストリーミングやオンライン会議が途切れる原因を特定したいとき。
    • オンラインゲームや動画配信でラグが発生する場合に、最適な周波数帯を確認したいとき。

3. 複数ネットワークの比較機能

  • 機能概要: 近隣のWi-Fiネットワークをスキャンし、混雑しているチャネルや信号強度を比較。
  • 対応規格・周波数:
    • 2.4GHz帯: 混雑しやすく、壁や障害物に強い特性。
    • 5GHz帯: 混雑が少なく、高速通信が可能だが、範囲が狭い特性。
    • 6GHz帯(Wi-Fi 6E): 最新規格をサポートする場合は、さらに高速な通信環境を提供。
  • 活用シーン:
    • 周囲のWi-Fiネットワークとの干渉を避け、最適なチャネルを選択したいとき。
    • 新しいルーター導入時に、5GHz帯の性能を最大限に活かしたい場合。

4. 信号干渉の分析

  • 機能概要: どのWi-Fiチャネルが混雑しているかを詳細に分析。
  • 対応規格: 全規格(802.11a/b/g/n/ac/ax)に対応し、周波数帯別に干渉を確認可能。
  • 活用シーン:
    • マンションやオフィスビルなど、多数のWi-Fiネットワークが存在する環境で最適なチャネルを選択したいとき。
    • 5GHz帯の特性を活かし、高速通信を確保するためのチャネル設定を見直したい場合。

5. レポート作成機能

  • 機能概要: 分析結果を保存・エクスポートして、レポートとして利用可能。
  • 活用シーン:
    • 2.4GHz帯と5GHz帯の使い分けや、複数規格の導入効果を示したいとき。
    • クライアントにネットワーク環境改善の提案資料として活用する場合。

NetSpotはこんな人におすすめ!

  • 一般ユーザー: 自宅のWi-Fi環境を改善し、適切な周波数帯を選びたい人。
  • IT管理者: オフィスや施設内で複数規格のネットワーク最適化を行いたい人。
  • フリーランサー: カフェやコワーキングスペースで2.4GHz帯の混雑を回避し、快適な5GHz帯を活用したい人。
  • ゲーマー: 低遅延の5GHz帯でオンラインゲームを快適に楽しみたい人。

 

私のPCにもインストールしてみた画面はこちらです。

↓無線子機の方が、Wi-Fi6Eまたは7(6GHz帯)に未対応のため、測定電波がありません。

引用元:ネットワーク設置の計画とWiFiサイト調査
(https://www.netspotapp.com/jp/)

 

ぜひお試しください。

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