RaspberryPiカメラでのMJPG-Streamerのチューニング
Raspberry Piカメラを活用したMJPG-Streamerのチューニング方法について解説します。適切な設定を行うことで、映像配信の品質とパフォーマンスを最適化できます。■実行コマンドRaspberry Piカメラを活用したMJPG-Streamerのチューニング方法について解説します。適切な設定を行うことで、映像配信の品質とパフォーマンスを最適化できます。
実行コマンド例:
- ./mjpg_streamer -i “./input_uvc.so -f 10 -r 1920×1080 -d /dev/video0 -y -n -fps 10 -co -30 -q 90 -sh 30" -o “./output_http.so -w ./www -p 8080"
- ./mjpg_streamer -i “./input_uvc.so -d /dev/video0 -r 1920×1080 -f 30 -y -n -co 50 -br 60 -sa 70 -sh 30 -q 90 -rot 180 -fps 25 -ISO 800 -vs -ev 0 -ex auto -awb auto -ifx none -cfx 128:128 -mm average -hf -vf -stats -drc med" -o “./output_http.so -w ./www -p 8080"
入力オプション (input_uvc.so)
-f または –framerate
- 説明:1秒間にキャプチャするフレーム数。
- 例:-f 15(15fps)
- 理由:通常のストリーミングには十分な滑らかさを提供します。
-r または –resolution
- 説明:キャプチャするビデオの解像度。
- 例:-r 1280×720(720p)
- 理由:HD品質の映像を配信するのに最適。
-d または –device
- 説明:接続されたカメラデバイスを指定。
- 例:-d /dev/video0
- 理由:Raspberry Piカメラモジュールに対応。
-fps または –framerate
- 説明:出力フレームレートを設定。
- 例:-fps 15
- 理由:適度なフレームレートで負荷を軽減。
-co または –contrast
- 説明:画像のコントラスト設定(-100~100)。
- 例:-co 50(中程度のコントラスト)
- 理由:映像を鮮明に。
-sh または –sharpness
- 説明:画像のシャープネス設定(-100~100)。
- 例:-sh 20
- 理由:映像を少しシャープに。
-br または –brightness
- 説明:画像の明るさ設定(0~100)。
- 例:-br 70(やや明るめ)
- 理由:暗所での映像を見やすくする。
-sa または –saturation
- 説明:画像の彩度設定(-100~100)。
- 例:-sa 60(中程度の彩度)
- 理由:色を鮮やかに表示。
-q または –quality
- 説明:JPEG画像の圧縮率(0~100)。
- 例:-q 80(高画質)
- 理由:画質とパフォーマンスのバランスを確保。
出力オプション (output_http.so)
-w または –www
- 説明:Webサーバーのコンテンツディレクトリを指定。
- 例:-w ./www
- 理由:MJPG-StreamerのデフォルトWebページを利用。
-p または –port
- 説明:HTTPサーバーのポート番号を指定。
- 例:-p 8080
- 理由:他のアプリケーションとの競合を避けるため。
設定の注意点
解像度とフレームレートのバランス
高解像度(例:1920×1080)でフレームレートを高くすると(例:30fps)、Raspberry Piのリソースを消費します。必要に応じて設定を調整してください。
圧縮品質 (-q)
高品質を求めすぎるとストリーミングの遅延が発生する可能性があるため、適度な値(80~90)を推奨します。
環境条件に応じた設定
屋外や暗所で使用する場合は、-br(明るさ)や-sh(シャープネス)を適切に調整してください。
フレームレート(fps)を高く設定しすぎると、Raspberry Piの処理能力が追いつかず、パフォーマンスが低下する可能性があります。適切なバランスを見つけることが重要です。
これらの設定を活用して、Raspberry Piカメラでの映像配信を最適化しましょう。